アトリエ ベリッシマ最初の1着
私がアトリエ ベリッシマを立ち上げたのは1995年でした。
フラメンコを習い始めて4年ほど経っていました。
手に入る衣装は数が少なく、
自分の気に入ったものはなかなか見つからなかったのですが、
情熱の赤と黒!とか、
赤い薔薇だとか一般的なイメージの衣装は
自分には合わない気がして、
衣装も普段のスタイルに近い物が着たい!
そう思ったのがきっかけです。
でも、入ってくる情報も少なく、
こんなのフラメンコじゃない!と、否定されないかと
実際のところ、こわごわ作っている状態でした。
特に私はボランテのないファルダや、
まだ全く見あたらなかった
ストレッチ素材のファルダが欲しかった。
これってありかなあ?
宣伝したいのはやまやまですが、
宣伝して誰かにこんなの邪道!
って言われたらどうしよう?
はじめてこれで行こう!って思えたのは、
カルメン・コルテスの何の装飾もない
グレージュのようなドレスを見たときです。
あぁ、そう!これ!!!
それからサラ・バラスの赤い衣装、
マリア・パヘスのギリシャ彫刻の様な衣装、
ベレン・マジャのグリーンのドレス。
衣装を製作する際に何度思い描いたでしょう?
そして今、
みんなストレッチのマーメイドファルダをはいていて、
YouTubeやSNSなどでどんどん情報が入ってきます。
それで思うのは、最新フラメンコ情報に習うのではなくて、
自分の思うとおりでいいんだ!と言うこと。
だいぶ発表会開催のニュースは入ってくるものの、
感染者は増える一方ですが、
自分らしいフラメンコを、
自分らしい衣装をまとって
誰もが埋もれてしまうことなく、
発信出来る時代なんだなあって思います。
そう言うシステムが確立されたことは、
どんなときでも悪いことだけではない!
そう思えます。
片付けものをしていたら、
まだ、フィルムカメラで撮影していた
フラメンコ衣装を作り始めた頃の写真が出てきました。
それで思わず…
はじめのベリッシマたち
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